2021/01/26
「夜と霧」
今回ご紹介する本はオーストリアの
精神科医で心理学者 フランクル著の作品です。
内容は第2次世界大戦下のナチスの強制収容者所の話です。
イメージとしては「シントラーのリスト」みたいに
少し暗い作品なのかな思っていましたが、
心理学者としての 観点から描かれていますので、大変読みやすいです。
そしてこの内容が今のコロナの時代に
少し類似するところがあるかと思い ご紹介させていただきます。
今回も簡単にまとめます!
「何が一番、収容所生活で苦しかったか!?」
⇒それは毎日続く肉体労働の苦しさよりも
一体この苦しみがいつまで続くのか!?
という 終わりの見えないゴールがしんどかったと述べています。
◆今回のコロナと少し似ていませんか?
やっと感染者数が減ってきてそろそろかなーっと
思っていた矢先の緊急事態宣言・・・(;´・ω・)
双六で言うともうすぐ上がりかなーっと思っていたら
ふり出しに戻る・・・みたいな感じでしょうか?
「では、この苦しみをどうやって乗り越えていくのか!?」
⇒これがこの本の大きなテーマになります。
著者はどんなに苦しくても「生きる意味を見出す事」を述べています。
ん!?何のことかわかりませんよね。
人生にはそれぞれ問われている意味がある。
それに全力で応えていく。
例えば、著者はこの収容所での体験を本にまとめ
それを後世に伝えていくといった意味を 収容所の中で見出しました。
ある人は、自分が生き抜くことが子供にとって必要なことだ。
(これは分かりやすくないですか??)
つまり生まれてきたからには何か意味があるはずだと。
そして多くの困難はそれを見出すためにある。
だから、それを乗り越えて自分の人生に意味を見出し
それに対して全力で応えていく。といったことです!
◆緊急事態宣言も続いておりますが これも何か意味があるはずです!!
そしてこの難問にしっかり向き合った結果が 後々に問われてくるはずです(*^^)v
理事長 山田武史